一風変わった? 家族ドラマ『知ってることはあまりないけれど家族です』(原題)
小池都知事「東京に来ないでください!」
どっかで聞いたな……
「来ないでいいって言っといてね。怖いから」
母が、子どもを連れて田舎に帰省しようとした姉に直接言えないから私に伝えてくれといった言葉。=「あんたも帰ってくるんじゃないわよ」と私は受け止めた。
コロナにより、何とも非情な言葉が行き交うようになったものだ。“家族なのに”。
“家族なのに”?
ふと家族を振り返ってみる、いいきっかけになった韓国ドラマがある。
『知ってることはあまりないけれど家族です』(原題)
2020.06.01. ~ 2020.07.21.
普通、家族ものといえば全50話~100話ぐらいの長編や、マクチャン(ドロ沼劇)と思われるもしれないが、このドラマは全16話で、その短さゆえに? マクチャンではない。韓国の家族ものでこの短さは一体どんなドラマなのかしら?
え? キラキラした俳優がいないんですけどっ。
じゃあ演技派だなと、目に入ったのは5人家族の家長で父親(サンシク)役のチョン・ジニョン。この俳優さんは本当に믿보배(ミッポベ / 信じて見ることができる俳優)だし、う~ん、若手? 男性陣でいえば、その家族をずっと近くで見守っているキム・ジソク(パク・チャニョク役)か。そうね、彼もヒットした『椿の花咲く頃』でも陰でしつこくいい味出してたしな。
で、とりあえず視聴スタート(見終わってずい分たちますが)。
あらすじ
ある日、ジンスクは夫のサンシクに卒婚を申し出る。
サンシクは夜、登山中に足を滑らせ、頭を打って倒れていたところを発見されて病院に運ばれる。目を覚ましたサンシクの記憶は22歳。記憶を失うまでは呼びもしなかった妻ジンスクを名前で連呼するようになる。
「スクさん」
サンシクは最愛の妻“スクさん”が不倫をしているのではないかと誤解する一方、記憶にはないが、自分が2つの家庭を持っていたのではないかと心を痛めた挙句、自分の息子と思われる男性を家族に紹介し、家族は衝撃を受ける。
長女のウンジュは妊活に励むが夫がゲイであることを知り混乱。さらには自分が一番かわいがられていると思っていた父親サンシクの実の子ではないことを知る。
次女ウニは、家では出来のいい姉と甘えん坊の弟にはさまれ、両親の顔色をうかがう“いい子”。会社では悩み相談係の“いい人”。そんな彼女に、新しく赴任したイケメン副社長が近づく。
末っ子ジウは、寡黙だった父親が突然精神年齢22歳になって、年の近い自分にやたらと話しかけてくるのに戸惑い、卒婚するという母親にも、何やら忙しそうな2人の姉にも戸惑う。そんな彼はひそかに自分なりの計画を立てている。
彼ら5人家族をいつも近くで見守る次女ウニの男友だちチャニョクは、家族はなぜお互いに一番近くにいなければならず、必ず多くのことを知らなければならないのか? という疑問に答えていく。
イメージはMVで
https://www.youtube.com/watch?v=8Rm0L5ptshA
『When We Were Close』Kang Seung Sik (VICTON)
by Stone Music Entertainment
特徴
このドラマは、家族1人ひとりが、それぞれの立場からそれぞれの人物に対する見解を描いている。家族だからと何ら条件なく自分を犠牲にしたり、和解したりすることはない。その点で、1人の人物に起きた事件に対して家族みんなで大騒ぎする従来の韓国ドラマとは違った印象を受けた。
だが、最終的には皆、家族のもとに戻っていく点がほっとする作品でもあり、従来の韓国ドタバタ家族劇を見れないのを寂しく感じた部分もあって複雑なのが正直なところ。
“家族だから”
チャニョクが第9話でウニに向けたセリフが印象深い。
「お前から学んだことがある。よく知っていて、毎日イヤというほど顔を合わす家族に対しても努力しないといけないということ」
そっか。
“家族なのに”、ではなくて“家族だから”努力しないといけないこともあるのかもしれない。
たまに親兄弟に会ったときに感じること。
「何でこんな無限の愛情を与えてくれるんだろう」
そんなとき、実は普段は口にしないけど安心して幸せな気持ちになる。昔はまったく感じなかったことなんだけど。感謝してます。
家族っていいですね。
今日は日曜日。毎週日曜日には母に電話をしています(スマホ使えない母)。ケチなので超短く。
今日は何を話そうかな。
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib