nibsang’s blog

韓国ドラマを中心に、コチコチ語ります

韓流をけん引する4人のドラマ脚本家 _その① キム・ウンスク

韓流をけん引する俳優を称して「韓流四天王」と呼ぶ。同じ意味で韓流ドラマをけん引する脚本家のうち、「韓流4大脚本家」と呼ばれる脚本家がいる。「この俳優が出るなら絶対見る」ように、「この脚本家が執筆したドラマは絶対見る」といわれる、ドラマの興行を保証する韓流ドラマ・ベスト脚本家の4人を1人ずつ、4回にわたって紹介する。

 

1. 興行ドラマを生むミダスの手、キム・ウンスク

脚本家キム・ウンスクは、俳優よりも有名なスター脚本家だ。彼女の手を経た作品は、すべて最高の人気を博した。トップスターたちも彼女の目に留まろうと努力するという噂まである。

ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』に出演した死神役の俳優イ・ドンウクは、彼女の目に留まるために彼女と同じフライトのチケットを購入し、機内で対面して自身の魅力をアピールしたと伝えられる。

一体、どれほどの大物なのか? 

彼女の作品をいくつか羅列してみても、すべてにおいて頷ける。『パリの恋人』『シークレット・ガーデン』『相続者たち』『太陽の末裔』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』など、韓国歴代ドラマ視聴率ベストに入る作品はすべて彼女の手から生まれた。

主とするジャンルは「ラブコメ」だ。少女漫画でこそ見られるすべてのロマンチックな要素をドラマの中にうまく溶かし込み、特に女性視聴者に人気が高い。弾けるセリフとファンタジー設定も人気の要因と分析される。彼女の作品は、視聴率20%以上を記録したケースが多い。

但し、最新作『ザ・キング:永遠の君主』では期待には及ばない成績を残したという評価もあった。が、それでも10%前後だった。彼女の既存の作品には届かない成績だが、その他ドラマと比べればよい成績といえる。だからか、相変わらず多くのトップスターが最も仕事をしたい脚本家として選ぶ。

これまで彼女の作品に出演したチャン・ドンゴンイ・ビョンホン、コン・ユ、ヒョンビン、ソン・ジュンギ、イ・ミンホなど、韓国最高のスターたちがそれを証明する。しかし、実際に彼女が長い間最も望んでいる俳優はほかにいる。

☆☆☆ ウォンビン ☆☆☆だ。                                 

彼女はずっと前からウォンビンのファンで、自身の多くの作品のなかの男性主人公を設定するとき、ウォンビンを念頭に置いて執筆したと伝えられる。『紳士の品格』の主人公チャン・ドンゴンの劇中の名前をウォンビンの本名「キム・ドジン」としたほどだ。

しかし、ウォンビンは、2010年映画「アジョシ」以降、演技活動をしていない。それでも、万が一彼が復帰するとしたら、恐らく脚本家キム・ウンスクの作品になるのではないかと、周囲では慎重に予測している。

この最高のタッグが組まれた瞬間、果たしてどのようなシナジーが爆発するか、想像しただけでも胸が躍る。

 

*脚本家キム・ウンスクTMI

現在、韓国最高のアイドルといわれる、BTS。大物女優イ・ヨンエ、キム・ヒエなども彼らのファンだと公にして韓国芸能界で最もホットな彼ら。

ところで、脚本家キム・ウンスクも彼らのファンクラブ「ARMY」だろうという証拠が彼女のドラマのなかに登場する。

まず、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の劇中ではBTSの曲<Boy In Luv>を歌って踊るシーンが登場し、『太陽の末裔』ではBTSのメンバーSUGAの本名「ユンギ」という名前が登場する。さらに、少しだけ出てくるパソコンのパスワードが「0309」だ。これはSUGAの誕生日と同じ。

この辺で、合理的な疑問も浮かび上がってくる。

答えからいうと、キム・ウンスクがARMYではない。しかし、BTSに関心があるのは事実だ。その理由は、娘がBTSの熱狂的なファンだから。そして、一番好きなのがBTSのSUGAらしい。このように、キム・ウンスクの作品のなかには、彼女や彼女の周辺人物が好きなモノやコトが何気に溶け込んでいるので、これらを探してみるのも、もう1つの楽しみともいえる。

 

*キム・ウンスク作品(年代順)

『太陽の南側』『パリの恋人』『プラハの恋人』『恋人』『オンエアー』『シティーホール』『シークレット・ガーデン』『紳士の品格』『相続者たち』『太陽の末裔』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『ミスター・サンシャイン』『ザ・キング:永遠の君主』

 

*キム・ウンスク作品中、最高視聴率を記録したドラマ

『パリの恋人』最高視聴率 57.6%

2004年SBSドラマ、主演:パク・シニャンキム・ジョンウン、演出:シン・ウチョル

 

*キム・ウンスク作品に、主人公として最多出演した俳優

男性:イ・ミンホ『相続者たち(2013)』『ザ・キング:永遠の君主(2020)』

女性:キム・ハヌル『オンエアー(2008)』『紳士の品格(2012)』

キム・ゴウン『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』『ザ・キング:永遠の君主(2020)』

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『太陽の末裔』http://program.kbs.co.kr/2tv/drama/sun/pc/index.html

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トッケビ~君がくれた愛しい日々~』http://program.tving.com/tvn/dokebi

*キム・ウンスク作品中、隠れた名作

キム・ソナ、チャ・スンウォン主演の『シティーホール(2009)』。キム・ウンスクが個人的に最も愛着があるドラマのうちの1つだと明かした作品。政治という多少硬い素材をラブコメとともに面白く描いた。ほかの作品と比べて日本ではあまり知られていないが、キム・ウンスク作品のなかで5本の指に入る名作のなかの1つだ。

 

OST

これは当時大ヒットしたOST。携帯のまちうたや着信音はこの曲ばかりだった気が……。今聴いてもいい曲だなぁ。

『パリの恋人』OSTで<君のそばへ>歌手:チョ・ソンモ

https://www.youtube.com/watch?v=o3ibN2vCYT0

出所:OGAM Entertainment

 

以上、韓流4大脚本家、1人目のキム・ウンスク編でした。

 

그럼, 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^  nib

 

P.S. 実は、彼女の作品のOSTのいくつかを、私、日本盤に翻訳させていただきました。ブログ書きながら今更思い出しました^^ ありがたいことです。あ、『パリの恋人』ではありません。