どちらを選ぶ? 『ライフ・オン・マーズ』
2022 FIFAワールドカップ カタール。日本チームは残念でしたが、みんなが夢を見て、楽しめたようなのでよかったです^^
さて、ワールドカップといえば2002年の日韓共同開催のワールドカップを思い出さずにはいられません。なぜなら、それをきっかけに制作された日韓共同制作ドラマを見たことで私の人生が大きく方向転換したからです。そう、韓国に興味を持ち始めて今は韓国関連の仕事をしているということ。当時は今こんなことしているとは思いもしなかったなあ。人生って、不思議。
あれから20年後の今年は開会式でBTSのJUNG KOOKが素敵な舞台を見せてくれました。日本からも一緒に誰か舞台に上がってほしかったな、と思うのは私だけでしょうか? JINも入隊して日本でも大きく取り上げられていました。
日本はというと…東京オリンピックの不祥事が明るみになってというか、始まる前からいろんなスキャンダルがあって、あー、あーって感じですが、とりあえずとんでもないですね。
というところで、オリンピック。ソウル・オリンピックに関連したドラマをご紹介します。
ちなみに、ソウル・オリンピックは1988年に開催されました。韓国ではこのオリンピックを「パル パル オリンピック」といいます。数字の8を「パル」と読むため、こうなるのです。
『ライフ・オン・マーズ』
あらすじ
2018年、連続殺人事件の容疑者を追っていたテジュ(チョン・ギョンホ扮)は何者かに銃で撃たれる。そして懐メロがブラウン管から流れるなか、目を覚ます。そこは1988年。
夢なのか、現実なのかわからない1988年仁城(インソン)市。西部警察署・班長として赴任することになったテジュは科学的捜査などどこ吹く風のドンチョル(パク・ソンウン扮)、ヨンギ(オ・デファン扮)、ナヨン(コ・アソン扮)、ナムシク(ノ・ジョンヒョン扮)ら1988年の強力班刑事たちとともに事件をアナログ捜査し、2018年のテジュが追っていた連続殺人犯の痕跡を発見して失っていた記憶の秘密に迫ることなる。大好きだった父。父親の記憶がテジュにはあるときから消えていたのだった。
事あるごとにブラウン管や電話、ラジオなどの通信機器から見えたり聴こえたりする正体不明の自分を呼ぶ声。幻覚なのか、幻聴なのか…。2018年に戻りたいが方法が見つからないテジュ。
http://program.tving.com/ocn/lifeonmars/1/Vod/View/CLIP/CA_183007
あったかい🧤仲間との出会い
ここまで読むとタイムスリップの捜査劇ね、と。
ただ、この捜査劇、どんどん引き込まれていくんです。レトロな背景というか、1988年の彼らの人情に。なんというか、強力班係長のドンチョルを中心にチーム一丸となって一生懸命に捜査に乗り出す。そしてお互いを大切に思っている場面が表情でよく描かれていてとても感動。特にドンチョルの部下を思う気持ちが微笑ましくて仕方ないのです。捜査・連続殺人・変死体といった見たくないビジュアルが多々登場しますが、そのなかでも1話に1回は登場するコミカルな場面。笑えます。
そんななか、テジュは彼らに心を許していくのです。これまで人を信じたことのないテジュが。
笑顔でいられる場所
テジュは現在を生きる人間なので現在に戻ります。しかし1988年に出会った彼らのことが気になって居ても立ってもいられなくなるのです。彼らが忘れられない。でも戻ったら二度と戻って来られないかもしれない。戻り方もわからない。そして下した彼の決断は?
どんなに技術が進み便利でも、やっぱり自分が笑顔でいられる場所が幸せに生きられる場所ですよね。
新たな年に向けて
2022年も残すところ2週間。
みなさん、2022年はどんな1年でしたか?
私はまたまた入退院に手術といった不本意な1年を過ごしてしまいましたが、そんななかでもありがたい新たな出会いもありました。そして家族と友だち。
実際はタイムスリップをして過去の過ち? を正すこともできないけれども、笑顔で毎日を過ごしたいですね。
2023年がみなさまにとって幸多き年となりますように!
새해 복 많이 받으세요~!
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib
P.S. 『ライフ・オン・マーズ』はイギリスBBCの名作をリメイクした作品です。
写真・映像出所:OCN『ライフ・オン・マーズ』公式ホームページ
(http://program.tving.com/ocn/lifeonmars/)
くじけそうになったときの推し『刑務所のルールブック』
タイミングばっちり
私は通訳・翻訳の仕事をメインにしている。しかし、年末に生命線ともいえる部位を手術して、現在自分なりにリハビリに励んでいる。そんな私にドンピシャで舞い込んできた『刑務所のルールブック』。
タイトルに「刑務所」という文字があり、メイン・イメージも暗い。それ故、韓国ドラマの王道を行くラブコメを好む視聴者は避けて通りやすい作品だろう。
しかし、このドラマは私のなかでは「推し」! ぜひ見てもらいたい。
あらすじ
主人公ジェヒョクはプロ野球選手で抑え投手。メジャーリーグへの挑戦が待っていた。
ある日、妹の家に向かっていたところ、妹に乱暴しようとした男を追いかけ、ボコボコにする。結果、ジェヒョクは刑務所生活を余儀なくされる。暴漢は脳死状態に陥り、そのうち死に至ってしまったのだ。
慣れるはずのない刑務所生活。だが、彼はさまざまな受刑者と刑務官に接しながら、いかに刑務所内で賢く(要領よく)過ごすべきかを体得し実行する。
そこにはまだまだ更生できず刑務所内でも犯罪を繰り返す輩もいる。彼らの標的になることが多々あるジェヒョクは、ある日、恨みを買って生命線の左腕が使えなくなってしまう。サウスポーの彼。野球選手としては致命的だ。
だが、彼はあきらめなかった。左腕がだめなら右腕を使うことにしたのだ。特別に設けてもらった練習場で猛特訓して刑期を終えた後の復帰を目指す。
周りの人々の大切さ
あらすじはざっとこんなところだが、彼が無事、復帰に向けて刑務所での生活を送るには周りの人々の助けがあった。
まずは親友ジュノ(チョン・ギョンホ扮)が刑務官としてジェヒョクを守り抜いてくれたこと。家族でもない限りこんなに友だちのために尽くす人間はいないだろう。さすが韓国ドラマ。ブロマンスのタッチで人と人のつながりを強烈に表現している。韓国の脚本家だからこそ描けた部分ではないだろうか。ちなみにチョン・ギョンホだが、すっかり見直した。線は細いが演技派だなと。
そして刑務官のペン部長(チョン・ウンイン扮)。受刑者のことを思って仕事をしている尊敬に値する刑務官だ。不自由な生活を送る受刑者たちが何を求めているかを正確に見抜いて陰で手助けをする存在。
ほかにも、ジェヒョクと同じ房には、さまざまなキャラクターの受刑者がいた。ヤク中毒やヤクザ、日本でも人気のあるチョン・ヘイン演じるユ大尉は後輩に暴力をふるって死に至らしめた濡れ衣を着せられ服役中。彼らはみな、徐々にジェヒョクと真の心のつながりを持つようになり、お互いに助け合って共生している。
所長もなんだか間抜けなお惚けキャラに見えるが、実は案外まともだったりする。
そんな周りの人々に囲まれ、助けられてジェヒョクは復帰という目標を胸に刑務所生活を送る。
私も入院生活を送るなか、コロナ禍で人手が足らずとてもじゃないけど普通ではできないことをやってくださる看護師さん、そして私が頼り、尊敬する主治医の先生に医療はもちろん、精神的にも助けられ無事年末までに退院し今は普通の生活に戻ろうとしている。本当に感謝しかない。うまく行かないときは誰かのせいにしたくもなるけど、その誰かのおかげで今こうやって喜怒哀楽を感じられる生活。こうやってまた日常が送れるなんてまさにブラボー! だよね。
Bravo, My Life!
http://program.tving.com/tvn/prisonplaybook/2/Vod/View/CLIP/EA_142463
<Bravo, My Life!> 歌手:Eric Nam
ネタばれになってしまうけれど、かれこれ5年前? のドラマだからいいよね。
ジェヒョクは受刑後、右腕としてマウンドに上がる。涙ながらに最終回を見た。
やればできる!
もちろんドラマだけれど、目標を失いかけても、自分ひとりじゃなくて、周りの人々の協力を得ながら復活はできる。リハビリも思うように行かずくじけそうにもなるけれど、いつかは復活してみせる。これまでも頑張ってきたから。ほんと、ドラマのように私の人生はブラボー! と叫びたい。この曲を聴きながらドラマの内容を思いだし、図々しくも自分に当てはめて復活に向けて頑張る日々。
韓国風に言えば「ファイティン」なのだ^^
くじけそうになったとき、ぜひこの作品で、笑って泣いて(タイトルに似合わず、かなり笑える部分満載)、自分らしく前進しましょう:)
写真・OST出所:tvN『刑務所のルールブック』公式ホームページ
http://program.tving.com/tvn/prisonplaybook/4/Contents/Html
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib
やっぱり謎。『秘密の扉』
英祖(ヨンジョ・朝鮮王朝第21代王)
6月の第3日曜日は「父の日」だった。6月中に“父”に関することを何か書こうと思ったのにいつの間にか7月💦
というわけで、韓国の歴史上、何とも息子に対して残酷な仕打ちをした父親がいたなと英祖が何気に思い浮かんでいた。英祖は、最近だと日曜日のNHK総合テレビで23:00~放送の『ヘチ 王座への道』でチョン・イルが演じる役柄といえばわかりやすいかな? 個人的にはチョン・イルはいい俳優さんだと思うが、正直このドラマのテンポと内容が私には合わない。できれば以前NHKで放送された『イ・サン』(主演:イ・ソジン)のイ・スンジェが演じた英祖をイメージしてもらいたい。今回紹介するドラマ『秘密の扉』では映画俳優として有名なハン・ソッキュが英祖役を演じている。
話を戻して、英祖がなぜ残酷な父親かというと、息子の思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めて生き殺しにしたという史実からだ。この事件の真相は思悼世子の息子であり第22代王・正祖(チョンジョ)によって記録が消されているため明らかになってはいない。
待望の王子が誕生するが……
正確な記録は消されたものの、思悼世子は父・英祖が最初に授かった息子を亡くした7年後に42歳で授かった待望の息子。英祖はその息子を朝鮮王朝史上最年少の2歳で世子(セジャ/王の跡継ぎ)に冊封し、体格もよく非常に聡明なため溺愛したという。教書を王である英祖が自ら書いたというほどだ。
しかし、英祖は多大なる期待をするばかりに世子にとても厳しく接する。そして世子が文よりも武や芸術を好むなど期待にそぐわないと激怒し失望する。世子はそんな父親を次第に恐れ、萎縮し、精神的に安定しない日々が続いたようだ。世子にとって英祖は“父親”ではなく、恐怖の“王”でしかなかった。どんどん彷徨し、内侍や女官を殺めるなど狂気の沙汰をふるったという記録もある。
ドラマ『秘密の扉』での思悼世子
では、『秘密の扉』(放送:2014)はそんな思悼世子のどんな面を扱ったドラマなのだろうか? 企画意図を見てみると、文武両道で国民を深く愛する人物の面を描写したようだ。
“残されている書物では思悼世子はどのように描写されているのか? 世子嬪(セジャビン/夫人)・恵慶宮(ヘギョングン)洪(ホン)氏が執筆した『恨中錄(ハンジュンノク)』には醜悪な病を患った狂人として描写されている。一方で、『英祖実録』には「15歳で代理聴政をはじめ28歳に至るまで政を無理なく行うだけでなく、百姓のために善良な政策を企画して施行した素晴らしい王材」として、息子・正祖が著した『御製莊獻大王誌文』には「孝宗(ヒョジョン/朝鮮王朝第17代王)の意を継いで北伐の夢を抱き、これを実現するために自ら兵法書を書くほど武才が優れていただけでなく、民を愛する心も深く、聖君の資質を十分に兼ね備えていた」と記録されている。ドラマは後者の記録に重きを置く。だとしたら狂人として米びつに閉じ込められて命を落としたのは何故なのか? その答えを見つける過程を事件の捜査過程を通じて描く”
(SBS『秘密の扉』HPより)
あらすじは長くなるのでこちら(BS FUJI公式HP)で
→ https://www.bsfuji.tv/secretdoor/about.html
で、これだけ見ても何だか難しいので超簡単にまとめると、このドラマでは思悼世子が当時の2大党派の権力争いに巻き込まれ、不本意に犠牲にならざるを得なかった人物であることをある事件を発端に描いている。そして最後は父・英祖に国の将来のために自害を命じられ、自ら米びつに入っていく。
愛し方を知らなかった父親
結局英祖はどんな父親だったのだろう? 劇中の英祖も重ね合わせて考えてみるに、“王”としては健全で誠実、漢文にも明るく百姓の苦痛、気持ちを理解しようとする愛国君主だった。しかし、“父親”としては誰よりも期待し愛していた世子を、愛してはいたが、愛し方を知らなかった父親ではなかったか。
謎だ……とちょっと思いつくところで情報を集めてみるに、山口県立図書館に思悼世子が義父に宛てた書簡が残されている。そこには、思悼世子が心の病を患っているが、その治療のために薬を製薬してくれるようにお願いしている記述がある(義父・洪鳳漢(ホン・ボンハン)は文臣だったが平素から製薬にも関心が高かったようだ)。そして英祖には内緒でと書き添えている。どれだけ英祖を恐れていたのかが伺える。また、彼は王位継承のために漢江以南の地図や馬、飼料などに関する書物も送ってくれるようお願いをしている。このことから王位継承のために努力をしていたと思われる。本当に気がおかしくなっていたのだろうか?
15歳から代理聴政をするようになってからうまく意思疎通ができていなかったと見受けられる英祖と思悼世子。もっと広い心で英祖が息子を信じていれば、こんな残酷な結末は迎えなかったのではないだろうか。
現在、コロナで自粛生活が続くなか、実際に人と会って心の交流をする機会が減ったため相手のことを理解する能力が欠けてきてないかなぁ。ふと思いを重ねてしまう。
英祖は父親として、思悼世子の墓誌に次のように記している。
“私が13日のことを好んでやっただろうか? お前はどんな気持ちで70歳の父にこのような仕打ちをするのだ”
*1762年・英祖38年閏5月13日、世子廃位。思悼世子は米びつの中で8日目に息絶えている
最後は名優のステキなオフショットで
重苦しく、切ない……。
でもドラマはハン・ソッキュの名演技とイ・ジェフンの優しい表情にゆっくりとした時代劇に合った口調、さらにはやたらと見映えする韓服を見て楽しんだ。いつ米びつに入れられちゃうんだろう……と、ビクリとはしながらね。中だるみも(かなり)あったけど💦
ちなみに、ドラマ『秘密の扉』は全24話なので時代劇が苦手な方は映画「王の運命-歴史を変えた八日間-」を1本で観るのをおススメする。思悼世子をユ・アインが演じ、英祖をソン・ガンホが演じている。さすがこの2人。迫力ありすぎ!
写真:SBS『秘密の扉』公式HP https://programs.sbs.co.kr/drama/secretdoor/main
参考:KBS韓国史伝-『父の涙、英祖』、パク・シベクの朝鮮王朝実録『思悼世子の悲劇』
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韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を通じて母の日に想うこと
韓国で5月は“家族の月”
今日は母の日。街中はカーネーションを買い求めるこどもにお父さんたちの姿が見られて、思わず口元が緩む気分のいい日だった^^
ちなみに韓国は昨日5月8日が“父母の日”だった。韓国では母の日と父の日が別日ではない。よって、韓国で5月は“家族の月”といい、5日はこどもの日、8日は父母の日。「家族、家族」と繰り返していたヨンさまは大忙しの月に違いない。
私はといえば、先日のこどもの日には、“そういえば昔は〇〇になるのが夢だったよな”なんて思ってたけど、今日は母の日で、“そういえば、母って、何かなりたいものとか夢とかあったのかな”と想いを馳せてみたりする。
韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」
そんななか、2011年5月に韓国で公開された映画「サニー 永遠の仲間たち」を振り返る。ちなみに今知ったが、この映画は複数の国でリメイクされていて、日本でも2018年8月に「SUNNY 強い気持ち・強い愛」というタイトルでリメイクされているらしい。で、こちらこの5月に韓国の映画館で上映予定とのこと。
---まず、タイトルから
「サニー」=つまりSUNNYって、何だか、キラキラしてワクワクしてくる。韓国のポスターには、7人のガールズたちの真ん中に、“一番輝いていた瞬間、私たちはひとつだった”という印象的な文言が刻まれている。
---あらすじ
主人公ナミ(え! 私の名前? ^^;)は、義母の見舞いに訪れた病院で学生時代の7人のガールズグループ『SUNNY』のリーダー、チュナに再会する。そこでチュナが余命2か月であることを知り、彼女がほかのメンバーに会いたいといったため、メンバーを探しはじめる。
「全羅(チョルラ)道からソウルに転校してきたナミは緊張でガチガチのなか飛び出す方言のため、初日から不良たちの笑いものになる。このとき、並々ならぬフォースを持った女子たちが、どんくさそうなナミを助けるのだが……
彼女たちが、義理の女王チュナ、二重(ふたえ)に命をかけるジャンミ、口の悪いジニ、凶暴な文学少女クモク、ミス・コリアを夢見る四次元少女ポッキ、そしてクールな美女スジだ。
ナミは彼女たちの新たなメンバーとして加わり、対抗するグループ『少女時代』との対決で、祖母から教わった方言で悪口をいう神業? で危機的な状況を免れるという大活躍をする。
7人の大の仲良しグループはずっと一緒にいようという誓いのもと『SUNNY』を結成して学園祭のときに披露するイベントの準備をするが、当日、思いもよらない事故により離れ離れになる。
25年後、デキる旦那とかわいい娘を持つナミは、自分の人生には2%が足りないと感じている。そんなある日、かつての『SUNNY』のリーダー、チュナに病院で再会するのだった。
そしてナミは、25年前のまぶしい友情を思い出しながら、一番幸せだった瞬間の自分に会うことになる」
日本語版の予告編があったのでこちらでより理解を深めていただければ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=9KYBmow9nhc
出所:映画「サニー 永遠の仲間たち」予告編 シネマトゥデイ
知って観ると面白い、音楽の面から観る「サニー」
この映画には80年代の名曲がたくさん挿入されている。
「現在の音楽はスタイルとリズムが重視されているが、80年代の音楽は旋律に重きが置かれていて、歌も歌詞に深みがある。その旋律の力によって観客も映画と同一化できる」のだと。
なるほど、だからスクリーンの中へと思い出旅行=タイムスリップが可能になるのか。
本当にステキな曲が挿入されているので、こちらもぜひ!
ボニーMの『SUNNY』はもちろん、シンディ・ローパーの『Girls Just Want to Have Fun』とかも出てきてノリノリ ↓
https://movie.naver.com/movie/bi/mi/mediaView.nhn?code=76016&mid=15269#tab
曲にのった7人のガールズのダンス・メイキング映像もどうぞ ↓
https://movie.naver.com/movie/bi/mi/mediaView.nhn?code=76016&mid=15395#tab
감사(カムサ / 感謝)
映像を探しながらいちいち見入ってしまって寄り道をしたが……、好きなことを一生懸命やっていると、そこに同じく関心を持つ仲間が現れて、そのコミュニティで起こるさまざまなことを通じて人は成長するんだなと実感。
成長する(逆流することも多々あるけど)自分を、そして仲間を、その時間を大切に思う。
こう思える自分がいるのも親のおかげなんですね。カムサ!
写真&メイキング映像出所:NAVER영화
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感動しますよ。『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』
パワハラ目撃
先日、ものすごいパワハラを目の当たりにした。マジで韓国ドラマ? と思った。ほかでやってほしかった。あり得ない。
最近、何がどうしてか昇格してしまったらしいヤツは、権力に酔いしれているのかやりたい放題。フリーの立場としては、以前から「変なヤツ」を出来るだけ視界に入れないようにしてはいたが、たまに運悪く交通事故に遭うこともあり、とても気分が悪かった。そして気分悪いと思う時間が本当にもったいない。
あんなヤツについていきたいと思う人なんていないだろうな。
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』
そこでこのドラマのあるシーンが思い浮かんだ。
ドラマのあらすじは簡単に ↓
IUが演じるジアンは、家族からも、社会からも愛情を与えられず、保護も受けられず、社会から見放されたまま大人になった。派遣とアルバイトを掛け持ちしながら聴覚障害を持つ祖母の面倒を見ている。ただ「生存」しているだけの日々。
イ・ソンギュンが演じるドンフンは、大企業で部長として勤務しているが、彼もまた生きることへの重みを感じている。経済的に苦しい兄と弟、そして母親、職場内での権力争い、浮気をしている妻。
ジアンは金儲けのためにドンフンの私生活を盗聴することになる。お金さえもらえればいい……。うん? イヤホンを通して聞けば聞くほど、知れば知るほど、ドンフンというアジョッシ(おじさん)に惹かれていく。心底、アジョッシには幸せになってほしいと願うのだが……。
普通はこうよね
このドラマは韓国で放送当時(2018.03.21. ~ 2018.05.17)、一生もののドラマだといわれていたほど共感でき、じ~んとくる名場面の多い作品だ。
そのなかから、今回のパワハラ事件で取り上げたいのがこの場面。
「私が誰かを好きなことが非難の対象になるかもしれないけれど、今日クビにするといわれても、はじめて人として扱ってもらえ……、ひょっとしたら私も価値ある人間なのかもしれないと思わせてくれたこの会社に、パク・ドンフン部長に感謝するでしょう。ここで働いた3か月が、21年の今までの人生で一番あたたかかったです。将来、この会社の前を通りかかったとしたら、社屋を見ただけでも気分がよくなって……、ずっとこの会社が繫栄してほしいと願うでしょう」
懲罰委員会でジアン(IU扮)がパク・ドンフン部長(イ・ソンギュン扮)を陥れようとする側の会社の役員たちからの質問に答えたときのセリフだ。
「暗」ずくめだけど
たまたま上に紹介したのはヒロイン・ジアンのセリフだが、ドンフンが部下やジアンにかける言葉はあたたかくて、じ~んとくるものが多い。しかも、イ・ソンギュンのあの声音でこれらの感動的な言葉を連発されると、真面目に鼻につ~んと、そして胸にじ~んとくるものがある。
第4話くらいまでかな? 画面も雰囲気も暗いし、OSTも暗いし、暗いものずくめのなか、ジアンの態度も正直ちょっと殴りたいんですけど……と思うシーンが多いが辛抱すると、そこから名場面+名セリフの連発。
ドラマの雰囲気はMVで
実はこのMV中でも名セリフ登場!
https://www.youtube.com/watch?v=ll4QIbU1kv4
(tvN DRAMA)
「うれしくて。親しい人のなかにもあんな(ステキな)人がいるということが」
大型連休前半に思うこと
このドラマを見て、そしてあり得ないセクハラ現場を目の当たりにして、私はこれまで先輩や上司、後輩、同僚に恵まれていたんだと実感。この場を借りて、ありがとうございます!
今日は韓国での社会生活で、私の唯一の“사장님 / サジャンニム / 社長”の誕生日。早速朝からはりきってカカオでお祝いのメッセージを送った。で、「あんまり喜ばしいシーズンじゃないな」なんていっとりました(笑)。変わりなくてうれしかったりする^^
コロナで人と会う機会も減り、これまで以上に人との出会いの大切さを感じながら、おごることなく(おごれることもないが)謙虚でいかないと、と今一度自分自身を振り返り、いい聞かせる。
周りの人に迷惑をかけず前進したいと思う大型連休前半。後半まで気分よく過ごそう。
*写真:『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』公式HPより http://program.tving.com/tvn/mymister/
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib
P.S. ふと『私のサジャンニム』とかいう作品なんて、とほくそ笑むのであった(笑)。
一風変わった? 家族ドラマ『知ってることはあまりないけれど家族です』(原題)
小池都知事「東京に来ないでください!」
どっかで聞いたな……
「来ないでいいって言っといてね。怖いから」
母が、子どもを連れて田舎に帰省しようとした姉に直接言えないから私に伝えてくれといった言葉。=「あんたも帰ってくるんじゃないわよ」と私は受け止めた。
コロナにより、何とも非情な言葉が行き交うようになったものだ。“家族なのに”。
“家族なのに”?
ふと家族を振り返ってみる、いいきっかけになった韓国ドラマがある。
『知ってることはあまりないけれど家族です』(原題)
2020.06.01. ~ 2020.07.21.
普通、家族ものといえば全50話~100話ぐらいの長編や、マクチャン(ドロ沼劇)と思われるもしれないが、このドラマは全16話で、その短さゆえに? マクチャンではない。韓国の家族ものでこの短さは一体どんなドラマなのかしら?
え? キラキラした俳優がいないんですけどっ。
じゃあ演技派だなと、目に入ったのは5人家族の家長で父親(サンシク)役のチョン・ジニョン。この俳優さんは本当に믿보배(ミッポベ / 信じて見ることができる俳優)だし、う~ん、若手? 男性陣でいえば、その家族をずっと近くで見守っているキム・ジソク(パク・チャニョク役)か。そうね、彼もヒットした『椿の花咲く頃』でも陰でしつこくいい味出してたしな。
で、とりあえず視聴スタート(見終わってずい分たちますが)。
あらすじ
ある日、ジンスクは夫のサンシクに卒婚を申し出る。
サンシクは夜、登山中に足を滑らせ、頭を打って倒れていたところを発見されて病院に運ばれる。目を覚ましたサンシクの記憶は22歳。記憶を失うまでは呼びもしなかった妻ジンスクを名前で連呼するようになる。
「スクさん」
サンシクは最愛の妻“スクさん”が不倫をしているのではないかと誤解する一方、記憶にはないが、自分が2つの家庭を持っていたのではないかと心を痛めた挙句、自分の息子と思われる男性を家族に紹介し、家族は衝撃を受ける。
長女のウンジュは妊活に励むが夫がゲイであることを知り混乱。さらには自分が一番かわいがられていると思っていた父親サンシクの実の子ではないことを知る。
次女ウニは、家では出来のいい姉と甘えん坊の弟にはさまれ、両親の顔色をうかがう“いい子”。会社では悩み相談係の“いい人”。そんな彼女に、新しく赴任したイケメン副社長が近づく。
末っ子ジウは、寡黙だった父親が突然精神年齢22歳になって、年の近い自分にやたらと話しかけてくるのに戸惑い、卒婚するという母親にも、何やら忙しそうな2人の姉にも戸惑う。そんな彼はひそかに自分なりの計画を立てている。
彼ら5人家族をいつも近くで見守る次女ウニの男友だちチャニョクは、家族はなぜお互いに一番近くにいなければならず、必ず多くのことを知らなければならないのか? という疑問に答えていく。
イメージはMVで
https://www.youtube.com/watch?v=8Rm0L5ptshA
『When We Were Close』Kang Seung Sik (VICTON)
by Stone Music Entertainment
特徴
このドラマは、家族1人ひとりが、それぞれの立場からそれぞれの人物に対する見解を描いている。家族だからと何ら条件なく自分を犠牲にしたり、和解したりすることはない。その点で、1人の人物に起きた事件に対して家族みんなで大騒ぎする従来の韓国ドラマとは違った印象を受けた。
だが、最終的には皆、家族のもとに戻っていく点がほっとする作品でもあり、従来の韓国ドタバタ家族劇を見れないのを寂しく感じた部分もあって複雑なのが正直なところ。
“家族だから”
チャニョクが第9話でウニに向けたセリフが印象深い。
「お前から学んだことがある。よく知っていて、毎日イヤというほど顔を合わす家族に対しても努力しないといけないということ」
そっか。
“家族なのに”、ではなくて“家族だから”努力しないといけないこともあるのかもしれない。
たまに親兄弟に会ったときに感じること。
「何でこんな無限の愛情を与えてくれるんだろう」
そんなとき、実は普段は口にしないけど安心して幸せな気持ちになる。昔はまったく感じなかったことなんだけど。感謝してます。
家族っていいですね。
今日は日曜日。毎週日曜日には母に電話をしています(スマホ使えない母)。ケチなので超短く。
今日は何を話そうかな。
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib
4月は“はじまり”の季節~『梨泰院(イテウォン)クラス』OSTを楽しむ
☆ “はじまり”の季節=4月
いろいろあって動かず、動けずにいたもののなかのひとつ、フラメンコ。
いくら下手で上達しなくても、好きだからやっぱりまたはじめた。
なんて気持ちいいんだろう!
☆『梨泰院クラス』OST-Part 2 “はじまり”
“はじまり”といえば、昨年韓国でヒットしたドラマ『梨泰院クラス』のOST-Part 2『はじまり』(歌:Gaho)が思い浮かぶ。
https://www.youtube.com/watch?v=6LDg0YGYVw4
1回聴くと頭から離れないインパクトある曲だ。
このドラマは日本でも男女問わず人気があったようで、私の美容師さん(男)も突然、
「見ましたよ。パク・セロイ。カッコいいですね」
って。
え? あなたのほうがカッコいいですけどって言い返したかったけど、逆セクハラかと思い、ぐっと飲みこんだあと、
「え、あの栗頭(밤톨 머리 / パムトル モリ)ですか?」
とアホな質問をしてみる。
美容師さんは普通にパク・セロイの役というか、生き方というか……カッコよかったらしい。
ちなみに彼曰く、あの栗頭はかなりセッティングに時間がかかっているはずだとのこと。
へー。まあどちらにしてもあの栗頭は、当時韓国の男性陣も挑戦した方々が多かったらしいが、奥さんとかに容赦なく悪口を言われていたのをネットで拝見させてもらった。それも相当な数(笑)。
☆『梨泰院クラス』って何ですか?
“梨泰院”はソウルの漢江(ハンガン / ソウルの真ん中を流れる川)の北側に位置し、ちょっと前に、そこにある某クラブがコロナ第2波の震源地となったと騒がれていた……。
ドラマ情報から持ってくると、下線部分が”梨泰院”をひと言で説明していると思う。
「主人公パク・セロイ(パク・ソジュン扮)は、ひざまずいて頭を下げることができず、高校を中退して前科者になった。
財閥によるパワハラによって家族も夢もすべて失い、奈落の底に突き落とされたなか、偶然通った梨泰院の路地。
多様な人種、異国情緒あふれる建物、自由な人々、各国の美味しい料理。
世界を圧縮したような梨泰院で自由を感じたパク・セロイは、もう一度希望を胸に、魅力を感じたこの梨泰院の路地で志を同じくする同僚と創業をはじめる」
ドラマのタイトルは、この梨泰院に“クラス”がついて『梨泰院クラス』だ。
海外からの観光客にも人気の梨泰院を舞台にし、日本のみならずアジア諸国でも人気のパク・ソジュンが主人公とは、海外マーケットも狙ったキャスティングですね。
というわけで、全16話の青春もの。
2020.01.31. ~ 2020.03.21 16.5% 最高視聴率
ケーブル放送局でこの視聴率はすばらしい。
ちなみに『愛の不時着』は、また別のケーブル放送局で最高視聴率は21.7%を記録している。さすが世界的に大ヒットした作品ね。
で、この『梨泰院クラス』は、何だか話が進むごとに私の思う方向に進まなかったので内容説明はこのくらいで(ほぼしてないけど)、どうしてもOSTが頭に残る。
結構ノリのいい曲なので何言ってんのかな? とちょっと訳してみたりして。
韓国語の歌の節? ごとに呼吸してるように切って聴こえるので、それに合わせて日本語を読める、かな?
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K-POP歌手にはほぼ興味ないけど、ドラマOSTには聴き入ってしまう癖があり……。日本語だけでみると変だな。
☆ それぞれの”はじまり”
そんなこんなで、昨日は久々に体動かしたけど筋肉痛じゃない。明日かな ^^;;?
私の場合は”またのはじまり”だけど、4月は私たち日本人が自然と意識のなかで新しい何かをはじめるきっかけになる季節ですね。
みなさんも新たなスタートを切られたことと思います。
ステキなはじまりでありますように!
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib