nibsang’s blog

韓国ドラマを中心に、コチコチ語ります

SSAK3。韓国の音楽界を一世風靡する

SSAK3。韓国の音楽界を一世風靡する

暑い。残暑見舞いの時期のはずが、極度に暑い。

夏といえば、盆踊り用にやぐらが組まれ、そのうち囃子が聞こえてくる。元来祭り好きの私は、子どものころからその光景や音に胸を躍らせていたもので、その感覚は今も変わらない。

そんな楽しみが今年はないとは、なんとも酷。

そんななか、爽やかで、聴いていると踊りたくなるもの発見。

 

ここしばらく韓国の音楽チャート上位を占めている3人組新ユニット、SSAK3

メンバーはUDuragon、LindaG、雨龍(ピリョン)の3人。

うん? 新人グループだと……、でもどこかで見たような……。

明らかに1人は、RAIN(ピ)だよな。あと2人はイ・ヒョリにユ・ジェソクで、あわせて3人。

まずは、1990年代後半から2000年代前半~半ばに人気を集めた2人のトップ歌手、RAINとイ・ヒョリ。そして韓国の国民MCと呼ばれるユ・ジェソクが、それぞれまったくの別名で一堂に会した事情を見てみよう。

 

MBC『遊んでどうする』(日本ではほかのタイトルが使われているようだが、私は勝手にこの訳で)は、ユ・ジェソクがさまざまな別キャラクターで活躍する、毎週土曜日放送のバラエティ番組だ。

別キャラ、つまり、本来の自分のキャラクターではなく、ほかのキャラクターで活動する。実は、ユ・ジェソクはこれまでもドラマ―「ユーゴスター」、トロット(演歌)歌手「ユ・サンスル」、ハーピスト「ユルペウス」などといった別キャラで活躍して話題を集め、韓国芸能界「別キャラブーム」の礎石となった。

SSAK3も、同じくユ・ジェソクの別キャラのなかの1つとしてはじまったプロジェクトユニットだ。

『遊んでどうする』の制作陣は、ユ・ジェソクを中心とし、この夏、ワクワク聴ける90年代レトロ・ダンス曲を歌うグループを企画した。そこで、1990年代と2000年代に最も人気のあった2人のトップ歌手RAINとイ・ヒョリを起用することに。実は、RAINはご存知のようにキム・テヒと結婚したのはでかした! のだが、続く作品の不発でスランプに陥っているところだった。イ・ヒョリは結婚後、歌手活動を中断して済州島(チェジュド)で田園生活の日々。そんな彼らに『遊んでどうする』からの提案は新鮮だったので、快諾したというわけだ。

 

こうして3人が集まった。ユ・ジェソク、イ・ヒョリ、RAIN(ここからは年齢順で)ではなく、別キャラ「UDuragon、LindaG、雨龍(ピリョン)」の姿で! 

UDuragonの名前の由来はちょっとここで公表するのはいかがなものか? なので遠慮する。

イ・ヒョリのLindaGは「自分を見るとみんながチビる」という少々強烈なキャラからきているのだが、「チビる」は韓国語で「지린다(チリンダ)」。「지(チ)」を名字と捉えて英語名にすると、名字と名前がひっくり返って린다지(リンダ・ジ)→LindaGとなる。そして彼女のキャラはちょっと具体的に出ている。在米韓国人美容師で、アメリカで小さな美容院をはじめ、今はかなりの富豪になったというキャラ。

RAINの雨龍(ピリョン)は、「RAIN(비/ ピ、雨)」とジャッキー・チェンの漢字名「成(韓国語で성<ソンリョン>)」からきたもの。

チーム名は今夏、韓国の音楽界を「싹~쓸어버리겠다(サァ~ック スロボリゲッタ)」→ 싹(サク / 一気に) + 쓰리다(スリダ / 掃く)→ 解して “一気にさらう” (くらいかな?)の意味と、3人(スリー)のメンバーから成るということで「싹쓰리(サクスリ / SSAK3)」に決まった。

 

このようなSSAK3のグループ結成と音盤制作過程は、番組『遊んでどうする』を通じて、すべて公開された。イ・ヒョリとRAINは、しばらく歌謡界を離れていたにもかかわらず、さすがはトップクラスの実力を見せつけ、毎回多くの話題を集めた。

そして、ついに結成から2か月余りで多くのファンの期待のなか、7月18日にタイトル曲『Beach Again』を発売。ブラインドテストで選曲されたこのタイトル曲は、驚いたことにイ・ヒョリの夫、イ・サンスンが作曲、イ・ヒョリが作詞した曲だった。

結果は期待以上。韓国の全音楽チャートを彼らのチーム名SSAK3のごとく一気にさらった。公開初日から圧倒的な1位の座に輝き、その後7月27日に公開されたミュージックビデオは、2日で300万ビューを越えてその人気を証明。『Beach Again』以外にも後続曲『その夏を聴かせて』と、カバー曲『In Summer』もやはり各チャートの上位を占めた。まさにSSAK3

 

何よりも、別キャラで今回の活動を一番喜んでいるように見える3人の調和が、ユニットSSAK3をより引き立てた。そこに、一時期のトップスターの健在ぶりが、かつての記憶をよみがえらせ、その人気は冷めるところを知らない。

 

しかし、SSAK3は期間限定プロジェクトユニットということで、皆に惜しまれながら先日(8/15)、その活動に幕を下ろした。

残念だ。が、もしかしたら今冬、再結成があるかもしれないとの余韻を残して幕を閉じている。

個人的には冬より夏が似合いそうだと思うSSAK3だが、いずれにしてもその実力で何かを起こしてくれるだろうと期待している。

 

ここまで辛抱して読んでいただきありがとうございます mㅡㅡm

では、涼しく、爽やかに踊りましょう🎵

 

1曲目はウォーミングアップ程度で、2曲目は一緒に軽く、楽しく、でも真剣に踊れるかと。個人的なお気に入りは2曲目。

イ・ヒョリ、特にRAINの踊りはさすが! ユ・ジェソクは、まあ専門はMCということで(笑)頑張ってる。

 

1.『Beach Again』

https://youtu.be/ESKfHHtiSjs

 

2.『In Summer』

https://youtu.be/xCVqH32p4MA

 (上記1,2ともに『遊んでどうする』より)

 

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『Beach Again』

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『その夏を聴かせて』

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『In Summer』

写真出所:『遊んでどうする』インスタグラム 

https://www.instagram.com/hangout_with_yoo/

 

 

그럼, 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib