わかめスープ(미역국/ミヨク クク/Miyeok guk) ~韓国で誕生日には欠かせない一品~
数日前、コロナ禍で2度目の誕生日を迎えた。
「わかめスープ」でも食べよっかな。
で、張り切って買い物に行き……
なぜか即席を買ってしまった……💦
いつものことだけどね
でも、牛肉は入れてみたりして……
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“미역국 먹었어?” (ミヨク クク モゴッソ?/ わかめスープ、食べた?)
(韓国のわかめスープは量からしても「飲む」より「食べる」かと)
聞いたことありませんか?
韓国の家族ドラマで頻繁に出てくるこのフレーズ。
幼くして生き別れした子どもを想い母親が「今日はあの子の〇回目の誕生日ね。ちゃんとわかめスープは食べたかしら?」なんて、こっそり涙ぐむ。
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なぜわかめスープ?
実は、韓国人にとってわかめスープは「誕生日」を象徴する。
産婦が出産後、最初に口にする食べ物がこのわかめスープで、その誕生日を象徴して毎年誕生日に食べるのもまたわかめスープなのだ。どんなにわかめスープを嫌いな人でも、誕生日にはそのほとんどがわかめスープを食べるという。
産婦がわかめスープを食べる風習は昔から伝えられてきたものらしい。
『初学記』(8世紀の初めに唐の徐堅らが玄宗の勅命によって編纂した本)には、「くじらが子どもを産んだあとにわかめを食べて出産後の傷がよくなるのを見て、高麗人が産婦にわかめを食べさせる」と記載されている。
また、朝鮮時代の女性たちの風習を記録した『朝鮮女俗考』には、産婦が出産後、初めてスープを食べる前に部屋の南西をきれいに掃除し、ご飯とわかめスープを3人分作って三神に供え、その供えたご飯とスープを産婦がすべて食べたと記録されている。
わかめは、鉄分にカルシウム、ヨード(ヨウ素)が豊富で、血液循環を助け、血液をきれいにし、母乳の出もよくする効果があるという。
とにかく、韓国の産婦は出産してから21日もの間、毎日欠かさずわかめスープを食べるということから、その子どもも誕生日にはわかめスープを食べることになるらしい……。
ちなみに、産婦が食べるわかめは幅広で長いものを選び、値切ったりしないのが慣例だ。産婦が食べるわかめを包むときも折り曲げず、ひもで縛る風習もある。わかめを折り曲げるとそのわかめを食べた産婦が難産するという俗説があるためだ。
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“미역국 먹었다” (ミヨククク モゴッタ / わかめスープを食べた)の2つの意味
この表現は、
1つは前述の「誕生日」
そしてもう1つは「試験に落ちた」
という意味で使われる。
科学的な根拠はないが、つるつるしたわかめは「滑る」「落ちる」といったことを連想させるからだとのこと。
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美味しいものを楽しんで食べる
わかめ(スープ)は美容食としても人気なのは日本でもよく知られているところ。
いずれにしても、食事は美味しく、楽しく、感謝していただきたいものですね。
早くコロナも終息して、日韓関係もちょっとはマシになって、韓国のごはん食べに行きたいなぁ
参考:「美味しくて面白い韓食物語」 提供:韓食振興院
그럼, 또 뵐께요(クロム ト ベルケヨ / では、またお会いしましょう) ^^ nib